睡眠薬エスゾピックは安全?副作用の種類と対処方法まとめ

味覚異常(苦み)への対処方法

エスゾピック服用後に口の中に苦みが残ることがあります。うがいをしても改善されることは少なく、基本的に時間経過で自然と治ります。ただし、苦みが我慢できない場合は他の睡眠薬に変えるようにしましょう。

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エスゾピックの副作用とその対策方法

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エスゾピックは世界的に有名な睡眠薬ルネスタのジェネリック薬です。
不眠症、とくに入眠障害の改善に効果的です。
ジェネリック薬のため安価で購入できますが、日本では未承認のため国内の薬局やドラッグストアでは購入できません。
そのため、入手するには個人輸入をする必要があります。
個人輸入はネットで完結できる方法であり、便利ですが、注意すべきポイントもあります。
医師から副作用や用法用量についての説明がないため、自分でそれらの情報をおさえて服用しないといけないのです。
この記事ではそのような人に向けて、エスゾピックにはどのような副作用があるのか、副作用に対処するにはどうすればよいのか解説していきます。

そもそも副作用とは?

副作用を説明する医者

副作用と聞くと危険なイメージがあると思います。
しかし、その副作用とは具体的にどういったものを指すのか説明できる人は少ないのではないでしょうか。
まずは副作用とは何なのか、その説明から始めていきます。

医薬品本来の目的を達成するための働きのことを「主作用」といいます。
エスゾピックで例えると目的は入眠障害の改善、主作用は催眠・鎮静作用です。
反対に本来の目的以外の好ましくない働きのことを「副作用」といいます。
例えば、胃腸薬は胃腸の調子を整える医薬品ですが、服用した際に眠気やのどの渇きなどの症状が現れることがあります。
これらの症状のことを副作用というのです。
副作用が起きる原因はさまざまで、医薬品の性質や間違った服用方法、服用者の体質などが挙げられます。

副作用はアレルギー持ちの人や腎臓・肝臓に疾患がある人、子どもなど医薬品を分解・排泄する機能が弱い人に多く見受けられます。
とくに、体力が低下している高齢者には副作用が起きやすいとされています。
医薬品を複数服用していることから相互作用を起こし、副作用が起きやすくなっているのです。

では、エスゾピックにはどのような副作用が起きることがあるのでしょうか。
次からエスゾピックの主な副作用について紹介します。

エスゾピックの副作用

ふらつき

睡眠薬は副作用が強いイメージがあるかもしれません。
しかし、エスゾピックは副作用が少ないことが特徴の睡眠薬です。
これはエスゾピックが非ベンゾジアゼピン系に分類される睡眠薬のためです。

従来の睡眠薬はベンゾジアゼピン系に分類されます。
このベンゾジアゼピン系睡眠薬は、催眠・鎮静作用があるω1受容体と抗不安作用や筋弛緩作用に関わるω2受容体、両方の受容体に対して作用します。
そのため、筋弛緩作用による転倒やふらつきなどの副作用が現れることがありました。
しかし、睡眠障害の改善に抗不安作用や筋弛緩作用は不要です。
そこで、催眠・鎮静作用のあるω1受容体のみに作用しやすいように改良されたものが非ベンゾジアゼピン系睡眠薬です。
そのため、従来のベンゾジアゼピン系にみられていた転倒やふらつきなどの副作用が軽減されました。
このことから、非ベンゾジアゼピン系睡眠薬であるエスゾピックは副作用が少ないのです。
しかし、副作用がまったくないというわけではありません。
健忘・もうろうや味覚異常(苦み)などが現れることがあります。

このような副作用が起きないようにするためにはどうすればいいのか、その対策方法について次から説明していきます。

副作用を起こさないためには

併用注意薬

そもそもエスゾピックを服用できない人がいます。
それは重症筋無力症の人や急性閉塞隅角緑内障の人です。
これらの人はエスゾピックを服用すると重篤な副作用が起きることがあり、大変危険です。
服用前に自分が該当しないか確認してください。

また、併用注意薬にも注意してください。
併用注意薬に指定されている医薬品と併用することで、副作用のリスクが高まったりエスゾピックの効果が正常に現れなくなったりすることがあります。
なお、併用注意薬には筋弛緩薬や中枢抑制剤などが指定されています。
併用することは禁止ではありませんが、なるべく併用を避けたほうがよいでしょう。
また、他に服用している医薬品がある場合は併用注意薬に指定されていないか確認してください。
自分で判断することが難しいのであれば、専門の知識をもった医師に相談するようにしましょう。

上記の服用できないケースや併用注意薬を把握したうえで服用することで、副作用のリスクを減らすことができます。
なお、アルコールとの併用もさまざまな悪影響を及ぼすため禁止されています。
どのような悪影響があるのでしょうか。

アルコールとの併用は禁止

酒類

エスゾピックとアルコールとの併用は禁止されていますが、そもそもアルコール自体が睡眠によくありません。
就寝前に飲酒をすることで、睡眠中に目を覚ましてしまう「中途覚醒」が増加してしまうのです。
ふたつの要因によって、この中途覚醒が増加します。
ひとつめが、アルコールのもつ強い利尿作用によって睡眠中の尿意が高まってしまうこと。
ふたつめが、アルコールを代謝する際に発生するアセトアルデヒドという物質が交感神経を高め脳の活動を活発化させること。
このふたつの要因により、睡眠の質が低下し中途覚醒が増加してしまうのです。

アルコールには寝つきがよくなる効果もあるため、就寝前に飲酒をする習慣がある人もいるでしょう。
しかし、エスゾピックを服用する際は飲酒を控えるようにしてください。

まとめ

エスゾピックは非ベンゾジアゼピン系の睡眠薬のため、副作用が少ないことが特徴です。
ただし、まったく起きないわけではなく健忘や味覚障害が起きることがあります。
また、筋弛緩剤や中枢抑制剤が併用注意薬に指定されているため、これらの医薬品を服用している人は注意してください。
なるべく副作用のリスクを減らしてエスゾピックを服用しましょう。

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